第11回。「劇場版 艦これ」見てきた。その感想。
あ、どうも。ヒャルキィです。
遅ればせながら、
「劇場版 艦これ」見てきた。
つーか、実際見たのは、12月1日(映画の日)なんだが…
では、まずざっくりと、作品紹介からです。
≪1.「艦これ」とは何か≫
説明不要かもしれないが念のため、簡単に紹介します…
人類滅亡を目論み、海からやってくる、深海棲艦に、
対抗するべく、旧日本海軍の軍艦が擬人化した娘(艦娘)が、
人類の存亡を賭けて戦うバトルストーリー。
≪2.「劇場版 艦これ」ザクザクあらすじ≫
お待ちかねの、劇場版のあらすじです。ネタバレ含む。
重巡艦娘を中心とした部隊が深海棲艦を駆逐した後に、出現したのは、
駆逐艦如月(アニメ版第3話で轟沈。社会現象にもなった)だった。
如月を基地に連れ帰ったものの、これは厄介なことになった、と思う、
幹部の艦娘たち。
時を同じくして、海からの鳴き声「アイアンボトムサウンド」と、
海が赤く染まっていき、艤装に損傷を受けるという現象が報告された。
如月の帰還を喜ぶ、睦月だったが、その体には見慣れぬ痣が…
基地の中には如月と同じような現象を体験した艦娘・加賀がいた。
加賀の話によると、轟沈した艦娘は深海棲艦になる。
私は深海棲艦になったが轟沈し、再び、艦娘として戻ってきた、
というのだった。
そのことを認められない、睦月と、自分が深海棲艦になってしまう、
ということを知り、恐れ戦く、如月。
一方、赤く染まる海で唯一、損傷を受けない艦娘・吹雪(主役)がいた。
彼女は鎮守府に来るまでの記憶が一切なかったことから、
加賀と同じく、深海棲艦になったが、再び、艦娘として戻ってきた存在、
だと位置づけられる。
そうこうしているうちに、赤い海はその範囲をどんどん拡大する。
このままでは、鎮守府まで飲み込まれるのは時間の問題。
この状況を放置しておくと反撃することも出来なくなってしまう、と、
提督の留守を預かる、戦艦・長門は大反攻作戦を発動する。
深海棲艦との戦闘は熾烈を極めた。
ボトムサウンドを聞くことができる、吹雪は、
呼びかけに応えるようにその中心部に向かっていったが、
そこにいたのはかつて、深海棲艦だったころの、吹雪だった。
なんだかんだ小難しいのがごちゃごちゃあってから、
過去の自分を受け入れた、吹雪。
そして、そのことが原因で敵艦はどういうわけか、全て消え去った。
ボトムサウンドは止み、
赤い海は元の清浄な海へと戻ったのだった…
≪3.感想≫
まず、冒頭。
重巡ちゃんたちが、ごちゃごちゃー、っと、いっぱい出てくる。
初見の人だと、誰が誰だかわからない。
しかも、その中に、主役(吹雪)いないし…
たぶん、提督の皆さんじゃないと受け入れられないんじゃないか?と、推測。
まー、初めから、一般層にバズらせる目的がなく、
そういうターゲット設定だというのなら、それはそれでいいんだけど…
だが、全国公開している時点で、そんな話は通用しない。
同じ戦争をテーマにした作品である、ガルパンの、
初見の人でも、楽しめるだろうなー、
という感じ、から比べると、雲泥の差がある。
両者ともキャラが多いが、ガルパンには、
そのキャラの個性を際立たせる、工夫があった。
しかし、残念ながら本作は…
提督さんだって、リピーターになる人はどれくらいるのだろうか…
途中で、
最終目標が、味方が1隻も沈むことなく、
深海棲艦を全部沈めなければならない、
ということで、それしか深海棲艦との戦いを終わらせる方法はない、
といことが分かる。
世の中で、100%のシェアを握ることがどれだけ難しいことか。
企業戦争を見てみても、シェア100%とうい企業は、
なかなか存在しないワケですよ。
要するに、終わらない戦いを延々と続けなくてはならない、
ということで、結局、カタルシスがない。
それが、本来の世の中の在り方、という見方もできるが…
正直、1回見ればお腹一杯な内容である。
こりゃー、ヒットしないだろうなぁ…、と直感した。
内面描写に言葉を尽くすことで、
深みを与えようとしているのかもしれないが、
それで、難解さがますます増してしまっている。
言いたいことは至極単純なことなんだが、
それを戦艦大和が沈まないようにするために、何重もの区画に分けて、
製造されたかのように、理論でめちゃくちゃ武装しているのである。
戦争映画だけに!
まとめてしまうと、要するに、アレなのである!
(これ以上は、俺の口からは言えん!)
俺は、アニメ版の時から、この方のキャラデザ好きだな、
と思ってたから、キャラ的にはいいんだけど…
統一感があってかわいい。大好きです。作画はがんばってたと思う。
ちびキャラもかわいかったなー。
艦これ好きだけど、ハッキリ言って、金出して観るようなもんかぁ?と、
「君の名は」見た後だと、猶更強く、そして、痛烈にそのことを感じる。
一応、言っておくが、アニメ版は面白かった、と思っている。
吹雪が旗艦外されて悩んでるところとことか泣いたことを今でも覚えているし…
あー、そうそう。
アニメと言えば、如月ちゃん。
あの轟沈は必要なことだったんだよ、という感じで、
この映画が一連の「如月事件」のアンサーになっている。
このへんの、率直な感想としては、
如月ちゃんが戻ってきたが、深海棲艦になってしまう、
ということで、如月ちゃんをどこまで冒涜すれば気が済むんだろう、
と思ったが、
そのあとで、加賀も、吹雪も元は深海棲艦だった、ということで、
めでたしめでたし…、なのか?
なんか、釈然としないところではあるが…
【結論】
えーっと、艦これ未プレイで、アニメ未視聴の方は、
「君の名は」見た方がいいんじゃね?
こりゃ明らかに、提督さん限定の作品に仕上がってますよ。
同じ料金だったらねぇ…
「君の名は」も賛否両論あるけど、俺にとっては、
「この時が終わって欲しくない、
ずっと続いて欲しい」
と思うぐらいに、おもしろかった。
うわ!ミもフタもねー、終わり方になっちまった。
それでは、ごきげんよう。