ゲシュタルトのビボログ

日々アホなことを繰り返しているので備忘録つけることにした…

第87回。インド行ってきた… 旅行記・感想②「マジでやべーなインド…」

あ、どうも。ヒャルです。

 

 

 

※この記事の無断転載等を禁止します

 

 

 

インド行ってきた… 旅行記・感想②「マジでやべーなインド…」

f:id:hyaluckee:20190103192815p:plain

タージマハル

 

 

 

 

 

 

hyaluckee.hateblo.jp

 

 

 

≪前回からの続き≫

宿に着いたのは20時を過ぎていたため、ほぼ何もできない。

 

特にどこに行こうと決めてはいなかったが、

インドに行くからには、タージマには行ってみたいなー、と思っていた。

機内でガイドブックを見た所

「タージマは金曜休み」だという事実を初めて知る。

イスラム教だからか?

イスラム教の建造物だからか?

「あー、これは完全に下手こいた」

 

結局、長距離移動して疲れていたので、

その日はそのまま眠ってしまう。

  

 

  

俺はだいたい毎日5時ごろ(日本時間)に起床している。

だから、すでに2時半ごろ(現地時間)に目が覚めていた。 

俺が宿泊した「日本人宿サンタナ」という宿は、

Wi-Fiが何処のフロアーでも完備されていて非常に便利である。

 

とりあえず、無料のWi-Fiを使って、

スクフェスとか日本のゲームをしこたまやってから、

アーグラー行きの列車のことを調べてみることにした。

 

そこで、

ニューデリー駅の外国人チケットオフィス」を、

ググると「24時間営業」という記事を発見する。

  

朝6時過ぎに、宿の娘を叩き起こして鍵を開けさせ、駅に向かう。

(日本人宿サンタナは夜間帯は保安上の理由で鍵がかかっている)

 

早朝でもニューデリー駅には人がいるが、

日中ほど客引きはいない。

f:id:hyaluckee:20190107180047j:plain

行ってみると、チケットオフィスの営業時間が、

6時から23時の営業だということがわかった(2018年11月末現在)

 

オフィスに入ってみると、

さすがに朝6時台ということで客はほとんどいなかった。

なんか、欲しいチケットの内容を紙に記入しなければならないらしい。

日本と違ってペンも用意されていない。

 

「しまった!」と思ったが、 

中にいた職員である風邪っぴきのおばちゃんに

「ペンがない」ということを伝えると出してくれた。

 

「とにかく今日、できるだけ早い時間にアーグラーまで行きたい」

という旨を伝えると、けっこう親切に応対してくれた。

(たぶん、客がいなかったからだと思う…) 

 

11時25分発→14時5分着ののアーグラー行きを手配してくれた。

日本円にして約1,400円で、

ニューデリー→アーグラーカントの往復チケットを買えた。

 

とりあえず、これでこの旅の目的を達成できる、

と思ったがまだまだ懸念材料はある。

 

 

出発まで時間があるので、宿に戻る。

この宿では8時半から飯が出る、

ということを聞いていたので、それを食べに行くことにした。

 

5階(屋上)に行ってみると、

この宿の経営を任されているトシさん(日本人)がいたので、

挨拶して少し話す。

4階に行けば飯を食える、ということを教えてもらったので4階へ。

 

そこには、数名の日本人観光客がいた。

インドは年配にはキビシイだろう、と思っていたが、

何のことはない、けっこうなおじいちゃんが2人いた。

そして、情報を収集することにした。

 

俺の旅程を話すと、

「8万のツアーで5日間とはコスパ悪ぃな」という話をされたが、

そのおじちゃんは「インドに3か月」ということだった。

いくら、ビザ1通で6か月滞在可能とはいえ

「このchaosにマジか?」と思う俺…

まー、人間ナニゴトにも慣れるもんだが…

 

つーか、このおじいちゃんが子供のころの日本はこんな感じで、

(と言っても、南インドとかの方のことになるらしいが…)

インドという国は子供時代の原風景を彷彿とさせるんだそう…

 

もう1人のおじいちゃんは1か月の滞在、ということだった。

そして、インドの醍醐味を教えてもらう。

 

そのうちに、インド人スタッフが、

ペラペラのトースト3枚、ゆで卵2個、野菜スープを、

出してくれたので食べた。

 

 

 まー、そんなこんなで10時半ぐらいまでくっちゃべっていたさ。

 

 

ニューデリーからアーグラーカントへ≫

f:id:hyaluckee:20190109185150p:plain

ニューデリー駅構内

列車の発車時刻が近くなったので、ニューデリー駅へ。

 

ニューデリーから、アーグラーへは、

切符に書いてあった表記で約2時間半だということは分かっていたが、

差し当たって問題は2つあった。

①車内アナウンスがない

②駅に書いてある文字が、

読めるかどうかわからない

車内アナウンスがないのは外国の鉄道では当たり前のことかもしれないが、

地下鉄ではあったものが、長距離鉄道になるとなくなる、

というのは何とも解せない話である。

 

f:id:hyaluckee:20190109185647p:plain

列車内

俺の席は寝台車だった。

3段ベッドのコンパートメントでたぶん、2等寝台。

すでに、地元の人間が陣取っていた。

 

そうこうするうちに列車は走り出す。

 

だが、どう考えても遅い… 

線路が単線のところと複線になっているところがあるようで、

すれ違いのために途中、ちょいちょい止まる。

 

ニューデリーから、アーグラーへの距離は約200㎞超。

インドの列車の最高時速は80㎞/hぐらい、と聞いていたが、

走り始めても、とてもそんなスピードが出ているとは思えない。

(80㎞/hというのは、中央線とかのスピードだと思えばいい)

 

とりあえず、停車した駅で「ここはどこなのか?」

ということを調べることにした、

が、案の定、サンスクリットを基にしたような現地の言葉で書かれていて、

全くわからない。

近くにいたおじさんに「アーグラー?アーグラー?」と聞くと、

「アーグラーイズネクスト」と教えてくれた。

 

荷物を下ろしていたりするから、

1つの駅で止まっている時間もかなり長い。

この段階で、本来、アーグラーに着いているはずの時間の、

14時を過ぎている…

 

駅に着いてから20、30分経ってからやっと走り出したが、

今度は、インド人が「俺はもう寝るからそこをどけろ」と言ってきた。

「全くもうめんどくさい奴らだ」と思いながらも席から離れると、

彼は3段ベッドの真ん中のベッドを組み立ててから、

ベッドメイクして眠りについていた。

 

その後、真ん中のベッドが出来たことで、

低くなった一番下の段に座っていると、

「お前も横になれ」というようなことを言われるが、

「次で降りなきゃなんないのに、

横になってると眠っちまうじゃねーか」と、

いうことを上手く伝えられない。

けっこうしつこいので横になったが、そのうちに、

アーグラーカントに到着。

 

道中「こんなペースで大丈夫か?」

と思っていたが、案の定、1時間半遅れた。

駅に着いたのは15時半ごろである。

 

f:id:hyaluckee:20190109190541p:plain

アーグラーカント駅

 

ガイドブックには、

タージマの営業時間は日没までとあった。

ということは昨日の様子からして18時ごろだろう…

それよりももっと早く着きたい。

 

「これは下手したら詰む…」という気配が立ち込めてきた。

カメラを構えて駅から出ると、今度は、リキシャーの勧誘の嵐…

 

 

≪アーグラー観光最大のポイント≫

駅からタージマまでの距離は約8㎞。

そして、移動手段はリキシャーと、キャブしかない。

旅行代理店にアレンジしてもらってる人ならいいが、

俺のような個人旅行者になると、乗らないという選択肢はない

 

 

俺の認識は「基本キャブはぼられる」

一応、ガイドブックには「プリペイド」の、

キャブとリキシャーがあるから安心、みたいなことが散見されたが、

それを守るような奴らじゃない 

 

f:id:hyaluckee:20190109190943p:plain

この方に注意…

 

駅を出ると、早速俺はマークされた。

めちゃくちゃしつこいイスラムの奴だった。

俺は、基本的にこういう奴のは絶対に利用するまい、と思っている。

(つーか、晒しちゃっていいのかなー?と思いつつも、晒してしまう…)

 

 

とにかく、めちゃくちゃしつこかったが、

身を躱しつつ、プリペイドの窓口を探す。

タージマ行きのシャトルバスなど無いことは分かっている。

 

プリペイドの窓口があり、タクシーと、リキシャーの窓口があった。

タクシーは200ルピーということだったので、

「あー、そうか」と思い、

俺を徹底マークしているコイツの言葉に耳を貸してしまう。

 

プリペイドで100ルピーと言ってるから、まー、いいか、

時間的にも乗り物に乗らないと絶対に営業時間内に間に合わないし…」

と思ってしまったのが、運の尽きだった。

 

当然、不安しかないので、とりあえず、出発前に

「本当にプリペイドで、

100ルピーでタージマまで連れてってくれるのか?」

という念押しをする。

「ああ、問題ない。間違いない、

だが、金は今出さなくていい」という回答。

 

 

出発間際になって、俺を勧誘してきた運転手の他に、

助手席に乗り込んできた奴がいた。

 

そして、ここに来て奴らの手口が分かった。

 

この2人はグルで一方が運転役で、一方が交渉役。

動き始めた乗り物など謂わば密室同然である。

 

「700ルピーで俺は、お前をアーグラー城と、

レストラン、ダウンタウンに連れて行ってやる、

そして、そのあとに感想ノートに感想を書いてくれ、どうだ?」

「は?」

まったく意味がわからない。

そして、見せられた

「日本人観光客による感想ノート」

 

「観光案内してもらって本当に良かった、楽しかった」

そういう内容が多かったが、

ぶっちゃけ、本当のことを書いている人もいた。

「このアレンジツアーは本当に良かったのかわからない、

今でも疑問である…」と。

 

所詮、ホントのことを書いても、

奴らには日本語を読む能力はないのだ。

 

「まー、そうだろうなー」と思う俺。

 

さらには、コリアン、チャイニーズによる感想も出てきた。

ハングルはわからないが、漢字は分かる。

「あぁ、東洋系だからジャパニーズと間違えられて、

こいつらまで毒牙にかかってしまったんだなー」

 

たぶん、こいつらは日本語の内容を理解しているとは思えないが、

どういう状況で書かされたものかがわからない以上、

それを鵜呑みにするのはかなり危険である。

 

こいつらは「感想ノート」を、

水戸黄門の印籠のようなものだと思っているようだ。

そういえば、西安に行った時もこういうことがあったな…、

ということをふと思い出す。

 

交渉役は目が完全にマジである。

マジで何をされるか分かったもんじゃない。

 

断ろうとしたが「まあまあ、待て待て」

 

密室で行われている以上、

脅迫以外の何物でもない。

 

個人の旅行者がこの状況になったら、

提案を受け入れるしかないだろう…

 

「なんて厚かましい奴らなんだ!」

と思うが、実際恐ろしいぞ!

 

ある程度、奴らの要求を受け入れなければ、

どこに連れていかれて何をされるか

分かったもんじゃない。

 

奴らの出方がわからない以上、

「タージマを見るどころか、

祖国の土を再び踏むこともできなくなるかもしれない」

戦慄が走る。

 

その間にも、奴らは

「日本が大好き」「日本だけです」

などと営業トークを仕掛けてくる。

 

俺が「この状況を何とか切り抜けなければ…」

と思っている最中、こいつらは何てお気楽なんだ?

そもそも「日本が好き」とか言われて、

嬉しい奴なんてどれくらいいるんだろうか?

しかもこの状況で…

今回の旅行では、世界には愛国者が多数いる、

ということを知る機会にもなった。

 

いずれにしても「700は高い」というところから、

「590」までは交渉で下げた。

 

そんなこんなで、リキシャ―はタージマ西門付近に到着。

 

なんか「リキシャーはタージマの敷地に入れない」

ということで、運ちゃんはレストランの前の敷地に止めた。

それはかの有名な「地球の歩き方」にも掲載されているという、

「マヤ」という店

「お前はこの店でディナーを食べることになる」

ということらしかった。

 

「ガイドブックを見せろ」というので、見せてやった。

見せるのはいいのだが、

乾燥してるせいか、奴らは指をベロベロ舐ってから、ページをめくる。

それやめろ…

 

「MAYA」が載っているページを見せて、

「ほらコレ!ほらコレ!」というジェスチャーをしてくる。

俺に言わせれば、

「だから何なんだ?」である。

 

代金は戻って来てからでいい、ということだったが、

とりあえず、この時に強引に100ルピーを受け取らせた。

 

その時に、タージマに持ち込める荷物は、

カメラ、パスポート(と、たしか合計5品目だったと思う…)だから、

「お前はレストランに荷物を置いていけ」ということを言われ、

店の名刺を渡される(今となってはこの名刺が本物かどうかはわからない。

あとでアップしようと思っていたのに、紛失してしまった(笑))

 

店の人間がやってきて、階段を下り地下に案内される。

店員が扉を開けた先に荷物を置くことを指示されるが、

「No」と言ったところ、

「やれやれ…」といったような顔つきで扉を閉めたので、

これは解放されるのかもしれない、と思い、

再び階段を上り、タージマ方面へ歩き出す俺。

 

これは、運転手に見つからないでタージマまで行けるか?

と思ったが、そうはいかなかった…

 

 

 

(2日目を1回にまとめるつもりだったが、

あまりに長くなりすぎてるので分割する)

 

 

 

つづく

hyaluckee.hateblo.jp