第33回「MNPした。その際のauの担当者の粘り…その顛末」(2018/3)
あ、どうも。
今のケータイを使い始めて大分久しい。
今月末が2年契約の最終期限であることから、
遂に思い立って他社の格安スマホに乗り換えることにした。
そう思い立つまでに自分の性格上、大分、
かな~り、うだうだうだうだ宇多天皇していた。
今この時までに、格安スマホのことを大分調べた。
そして、これは乗り換える方が絶対に得だ、
と割り切ったはずだった。
そもそも、電話なんてほとんど使わないし…
もういっそ解約してもいいんじゃないか?
ただ、緊急連絡先のためだけに毎月何千円、
年にして3万弱の金を払い続けるのはいい加減にバカだ!
それでも、うだうだしていた。
いやだって、めんどいじゃないですか。
人は本能的に現状維持を望むものらしい
もう、ショップに行って人と会話しなくてはならないのがめんどくさい。
年間3万弱だった通信料が半額以下になるのだ。
ここで行かなかったら絶対に後悔するだろうから、
「仕方がない」と腹を決めて行くことにした。
とりあえず、最寄りのauに行った。
ショップ店員である若者(男)が出てきた。
店員「本日はどんなご用向きでしょうか、旦那様?」
まー、実際にはこんなセリフ吐く奴など見たことはないが、
印象的にはこんな感じだ。
俺「2年契約解除してMNPしたいんだけど…」
それならこの書面を書いてくれ、と言われる。
言われるままにその書面を書いている間に、
店員はインカムで上司に指示を仰いだらしい。
その時、店の入り口にはでかでかと、
「乗換時の違約金全額負担します」
という垂れ幕がかかっていた、ことを思いだした。
MNPされるということは客に逃げられる、
ということだ。
つまり、それは明らかにマイナス査定になる。
そんな案件御免被る、という心理が働いたのだろうかどうかはわからないが、
「今立て込んでいて30分ぐらいかかるから、
MNPなら157にかけた方が早く手続きできる」
という提案をしてきたのだ。
俺はその提案を飲むことにした。
「こんな電話をほとんど使わない俺でも
ただ黙って年間ン万円を上納してるんだから、
ケータイ会社ってホント割のいい仕事だよな…、
マジでバカくせ!」と思う俺。
ショップから出てauのコールセンターに電話をする。
音声ガイダンスから該当するものを選択したところ、
只今混み合っているので
10分以上お待たせする可能性がある、
という案内が流れてきた。
賢明な諸君は行動心理学の授業で習っていると思うが、
人は心理的障壁が高いと感じると
諦める性質がある。
「これはこれは…、いきなり雲行きが怪しいな…」
と思っているとその後、10秒もしないうちに人間が出た。
電話に出たのはコールセンターのF女だった。
自分がMNPしたい旨をお伝えすると、
「MNPする前にものすごく安いスマホに替えてみる、というのはどうでしょうか?
ここだけの話、
ショップでも案内できないような
有り得ないような価格で機種変更できる」
「3万円がどーたらこーたら」で「なんやかんや」
のようなことを言ってくるわけですよ。
まー、とりあえず、俺はその提案に乗ってみることにした。
端末料金が仮にゼロだった場合、
月々のスマホ利用料3,240円を考えてみても、
いくらかは利があるかもしれない、と思ったためだ。
そこで、新しい端末にした場合のプランを紹介するために、
2番手の何某(男・名前覚えてない)が出てきたのだった。
もーこれ、完全に劇場型の
オレオレ詐欺の手口やないけ…、
と思う俺…
そして、男の口からは、
スマホ料金と月々の利用料のことについて語られる。
初めに案内されたのは、関西に本社がある某K社の去年出た端末だった。
キャッシュバックの3万円を使ってなんちゃらかんちゃら、
残金の1万円を4年返済プランで月々400円加算されて、
トータル月々の使用料は4,000いくら…
もうこのへんで話に齟齬が生まれているのは明白だった。
別に俺はスマホで遊びたくて機種変するわけじゃないんですよ…
「俺が一番嫌いなのは
借金をすることじゃー!」
とでも怒鳴ってやりたかったが、
そんなことをしたら相手の鼓膜がヤバいことになるかもしれないし、
もしかしたら、向こうはこっちをキレさせてそれを狙っているのかもしれない、
と思い穏便な対応をすることにした。
今度は「某S社のEクスPリアなら割引して…」
俺はこの提案を聞いた時、
ハッキリと失望した。
「一体この提案のどこら辺が特別料金で
ご案内しているのか?」
さらに「3万円のキャッシュバックは、auウォレットに充当されるため、
端末料金の直接の値引きには使えない」
という話まで出てきた。
こんな話に飛びつく奴が世の中にどれくらいいるのか知らないが、
これだって常識的な人間が聞いたらバカな話だ、
知らない奴がいるかもしれないので一応解説しておくが、
なぜ企業各社が電子マネーやポイントカード誘致合戦を、
やっているのか考えたことがあるだろうか?
皆の利便性を向上させるなんて勿論表向きの話。
コインに表と裏があるように、
どんな物事にも必ず裏がある。
その心は、使い切れない残高がデッドストックになっているためだ。
大抵の人間は1円、10円、100円の残高など気にしないし、
使い切ろうとするやつも希。
そして、その数が100人、1000人、10000人…と増えていくとどうだろうか?
どんどん巨大な額になっていく。
つまり、その死に金が企業の利益としてプールされているのに等しい。
そして、今回の「auウォレットに充当される」という話。
詳しいことはよく覚えていないが、auウォレットに充当された金は、
リアルマネーに換金不可だったんじゃないかなー?
俺も利用を検討したことがあるが、使っていないところをみると、
「これ、あかんやつや…」と思ったはずである。
そして、auウォレットでも結局上記のようなカラクリがそっくりそのまま、
あてはまる。
auウォレットにチャージされた金はどこでも使えるわけじゃない。
ポイント互換サイトのようなものがあるのかもしれないが、
良いレートではないだろう。
ちなみに、今回auを解約するにあたって、ポイントがいくらか余っていたが、
そのポイントを使って買えるものがなかったので結局、損切である。
ムリに使い切ろうとして必要ないものを買ったりしたら元の木阿弥。
まー、話は逸れてしまったが、いずれにしても、
「コイツはバカなのか?」
料金が高いから安い他社に乗り換えよう、と言っているのに、
「お得だ」と言って、さらに高いものを吹っ掛けてくる。
もう、わけがわからん…
つーか、その提案自体すでに、
過去数回、自宅の方にDMが送られてきて、
まー、要するに3万円がなんだ、あーちゃらこーちゃら書いてあって、
「あ、これあかんやつや」と
とっくの前に見切りをつけてものを、
さらに蒸し返されたという体になった。
まー、そういう風に営業しろ、というマニュアルなんだろうが、
「もうその話は十分に
存じ上げてるんですよ!」
その話の途中で、これはどう考えても俺に利がある話じゃない、
と見切りをつけて、完全にNMPに舵を切った。
その旨を伝えると、3人目の登場と相成った。
3人目の男(U氏)、たぶん現場チーフかなんかなんじゃないかなー。
これ完全に劇場型の
オレオレ詐欺の手口やないけ…
と、再び思う俺。
そして、繰り返される、さっきと同じような遣り取り。
MNPは解約を伴う手続きだから、
電話番号の復唱とか住所地の読み上げとか、
なんかいろいろさせられるわけですよ。
こっちはお天気の屋外で人もそこそこいる、ってーのに、
個人情報晒すというけっこうな羞恥プレー。
つーか、おねーさん(1人目)の段階で暗唱番号打ち込んで、
本人確認とれてるっていう話だったのに、
「なんでまた一々すべてのことを
やり直さなあかんねん!」
っちゅー話ですよ!
さらには、MNPするためには、
10ケタのなんとか番号、というのが必要らしくて、
それが、出るまでに何分とかちょいちょいちょいちょい、
待たされるわけですよ。
すでに、ここまでにけっこうな時間がかかっている。
普段長電話なんて滅多に
しないから耳が痛いよぉ…
そんなことよりなによりも、
何を心配しているかって、ケータイのバッテリーのことだ。
自分のケータイはたぶん、よく覚えていないがけっこうな年数使っている。
そのため、だいぶバッテリーがへばってきているのだ。
つまり持久戦には向いていない。
途中でこの話が途切れたらもちろん
この申し出はご破算になる。
「もしや、それを見越した上での引き伸ばし工作?」
「向こう側もこっちの端末使用年数を知った上での
戦略なのではないか?」などと疑い始めた。
そしたら、そこに今度は違約金云々の話が出てきた。
「今度はその話ぃ?それ解決してたんじゃないのぉ?」と思ったが、
俺の2年契約の変更月は3月31日。
つまり、現時点で明日、その期限までにMNPを完了しなかった場合、
違約金が発生してしまう、というわけである。
「他社への変更は店頭かウェブか?」と聞かれ、
ウェブを考えている旨を伝えると、
それなら10日ぐらいかかり違約金が発生してしまう、という話になった。
まったく、次から次へと面倒な話へと展開していきやがるが、
そんなのは即答で、
「だったら今すぐに
その契約を打ち切ってくれ」
ということを告げると「その旨了解した」
「手続きに時間がかかる」ということで、さらに数分待たされる。
そして、その手続きが完了したので、とりあえず、違約金は発生せず、
月をまたいだ分の通話料は日割り計算で請求される、
ということになり、とりあえず安堵したがまだなんとなく安心できない。
電話をかけた時点の音声ガイダンスで
「通話記録は保存される」という旨のことを言っていたはずだから、
大丈夫だとは思うが…
まー、そんなこんなで10ケタの何とか番号が出て、
口頭で読み上げられたのでそれをメモする。
やっとのことで、一通りの手続きが終わった。
ここまで30分以上の時間が経過していた。
俺もそんなに暇を持て余してるわけじゃないんですよ…
「何か質問等は無いか」と聞かれたので、
「完璧な案内だった」という言葉で返してやったのだった。
誰の利益にもならない話、おしまい